前田慶次郎 その6 「虎のヒゲをねじる」

戦国風流武士「前田慶次郎」その6

『虎のヒゲをねじる』

その後、どこやらに小鼓の音が聞こえたかと思うと、出てきたものがあった。

赤い頭巾に赤い袖なし、裁着袴の姿だけが最初は見えた。

小鼓を鳴らし、唄をうたいながら、悠々たる足取りで進み出て来る。人々は“くぐつ(人形まわし)だろうか”

と目を凝らしたが、間もなくその肩先にチョコンととまっている動物を見ると、アッと驚いた。

猿まわしに扮しているのであった。

sa.猿廻し

秀吉が猿に似ていることは誰でも知っている。また、そう人に言われることを嫌っていることも知っている。

一瞬に静かになった。恐ろしいほどの寂寞のなかに、その男の悠長な歌声は響く。


これは山王の神のつかわしめ、

赤いトッサカ、立烏帽子

黄金の御弊のきらきらと、

日枝の山々いくめぐり

柿をたずねていくめぐり。

ヤア、ポン、ポン。

いくめぐり

ヤア、ポン。ポン。


それは慶次郎であった。

秀吉の前まで来ると、猿をおろし、赤い烏帽子をかぶせ、黄金の御弊を持たせて、はっきりと人々に聞こえる

ような声で言った。

「殿下の御前じゃぞ。しっかりと舞えい」

猿は小ざかしく、みごとに舞いはじめた。

これは虎のヒゲをひねるに等しいことだ。秀吉の怒りがどんな形で出てくるか、雷電の一撃を待つに似た気持

ちであった。

いる限りの人は手に汗を握り、この命しらずの無法者と、壇上の秀吉とを見比べていた。

人々は、これまで消えたことのなかった笑いの表情が、秀吉の顔から消えているのを見た。

また、その目が異様な光を帯びて来たのを見たように感じた。

「はっは・・・」

突然、秀吉は笑い出した。

つづく秀吉の言葉は至って闊達であった。

「いたずら者め!おれを試すつもりか。アホなことをいたしおる。よいわ。忘れて取らせる。これを持って、

早く消えい」

大判が一枚飛んできて猿の前に落ちた。猿は大急ぎで拾って食べようとしたが、食べ物でないと知るとヒョコ

ヒョコ持ってきて、慶次郎に渡した。

おかしかったが、誰も笑うものはいなかった。

「ハハハハハハ、面白いな。皆、笑え笑え」

という秀吉の言葉だけが響き渡った。


今回もやってくれた慶次郎。

この場面を見ていた気真面目な利家さんの顔を見てみたいですね!


【自宅から見る花火】

たまや~

かぎや~

ということで、各地で花火大会ですね!

今年も自宅から見る花火となりましたので、来年はBulb撮影をマスターして会場へ足を運んでみたい

と思います。

ha.花火 20120804 001 ha.花火 20120804 002

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『戦国クイズ』

≪昨日の解答≫
昨日の正解:八王子城
八王子城は、上杉景勝・前田利家・真田昌幸らの部隊1万5千人に攻めらています。
城主の氏照以下家臣は小田原本城に駆けつけており、八王子城内には、城代の横地監物吉信、家臣の狩野主善一庵、中山勘解由家範、近藤出羽守綱秀らわずかの将兵の他、領内から動員した農民・婦女子を主とする領民を加えた約3000人が立て籠っていただけです。

≪本日の問題≫


                           <参考文献:戦国風流武士 前田慶次郎(海音寺潮五郎)>
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