前田慶次郎 その8 「名馬・松風との出会い」

戦国風流武士 「前田慶次郎」 その8

「名馬・松風との出会い」

慶次郎の謹慎が解けて無事な日が数ヶ月流れて、長い北国の雪が消えて春が来たが、雪国の春は短く

たちまち夏になった。

その頃、家中にこんな噂が立った。

「去年、殿様は関白殿下のお供をして奥州に行かれた時、奥州でたいへんな名馬を手に入れて来られた。

数10年このかた、出たことのないほどの駿馬であるそうな。冬の間は京のお屋敷で飼っておられたが、

このほどこちらに連れてこられたそうな」

「皆もう知っているよ。あれほどの馬はわしはこの歳になるまで見たことがない。殿おん自ら“松風”

と名を付けられたのだ。乗って早駆けさせると、あまりにも早いので、風が耳元に松風のような響きを立て

るからとのこと」

金沢城
ka.20100404 金沢城 001-1

噂は慶次郎の耳にも入った。彼は城内の厩にその馬を見に行った。

なるほど、素晴らしい駿馬であった。

なにかにきおい立つと、長く豊かな尾髪がさっと乱れて立って、一道の凄気が走り、そのまま天馬となって

遠く空のかなたに走り去ってしまうのではないかと思うほどの見事さであった。

「こりゃいい馬だ。噂には聞いていたが、これほどの名馬とは思わなかったぞ。見事なものだ。」

慶次郎は飽きずに見ていたが、ふと厩がかりの頭に

「一鞍責めてみたいな。乗せてくれんか」

と所望した。

相手は顔色をかえて首をふった。

「滅相もないことを仰せられます。これは殿様お一人が乗られますので、余人は決して乗せてはならぬ、

厳しいお達しをいただいているのでございます」

「ほんのちょいとでいい」

と頼んだが、

「めっそうもない!」

の一点ばりだ。

心を残して引き下がる他はなかった。


慶次郎さん、体調でも悪かったのでしょか。引き下がっています!

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≪昨日の解答≫
昨日の正解:兼六園
兼六園は、17世紀中期、加賀藩により金沢城の外郭に造営された藩庭を起源とする江戸時代を代表する池泉回遊式庭園です。
広さは約3万坪。岡山市の後楽園と水戸市の偕楽園と並んで、日本三名園の一つに数えられています。

≪本日の問題≫


                           <参考文献:戦国風流武士 前田慶次郎(海音寺潮五郎)>
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