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前田慶次郎 その36  「和尚を一撃」

戦国風流武士 「前田慶次郎」 その36

「和尚を一撃」

慶次郎はわが家に帰ると、クルクルに髪を剃り、法衣をまとい、諸国修行の雲水に化けて林泉寺に乗り込

んだ。

学問はあり、風流の技にも達している慶次郎です。和尚は喜んで滞在を許可した。

2、3日すると、慶次郎と和尚は碁を打った。

和尚の碁は弱い方ではないが、慶次郎に比べると弱く、ほどよくあしらって勝ったり負けたりして、2、3日続

けた。

米沢林泉寺
ri.米沢林泉寺

約束の5日目になると、上杉家の勇士2、3人が様子は如何かと見に来て、おりからの雪のために良い風情

になっているお庭拝見という名目で方丈に入りこんだ。

「おとなしく見て、おとなしく帰えらっしゃい。酒なぞ飲んではならんぞ。庭に下りることも禁止じゃ、折角の雪

を踏み荒らす」

和尚は、いつものとおり子供を叱りつけるように言って、居間に入ると碁盤を出して慶次郎を呼んだ。

「さあ、始めようか。昨日は拙僧が一番の負け越しであったな」

「さようで」

慶次郎は、提案した。

「素勝負も曲がございませんな。賭けようではございませんか」

「賭ける? それは卑しい」

「金品を賭けるのではありません。勝った方が負けた方の頭を殴るというのはいかが」

「ハハ、これは面白いな。無邪気でいいわ。やろうか」

始まった。

慶次郎はわざと負けた。

「さあ、お叩きください。約束でございます」

「ハハ、ハハ、さようか」

和尚は撫でるように軽くポンと打った。

次は、慶次郎が勝った。

「ほう、拙僧の負けか」

「勝たしていただきましたなぁ」

「さあ、お叩き」

和尚は頭を突き出した。

「いや、それは恐れ多うござる」

「いや、いや、約束だからな。ぜひ、お叩き。」

「左様でござるか。やむを得ません。では」

慶次郎はサザエのような拳骨を握り固め、腕をまくり、息をはきかけた。

「オヤ」

と、和尚が思った時、遅かった。

強烈な打撃がグァーンとこめかみに来て、目から火が飛び、目がまわり、和尚は鼻血を出してのびた。

慶次郎は悠々と立ち上がって障子を開け、向こうの縁側にいる勇士を招き、勇士が走り寄ると、気絶している

和尚を指差した。

「いかが」


慶次郎さん、少しやり過ぎですよね。

pig 20120920

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いつも応援ありがとうございます。

『戦国クイズ』

≪昨日の解答≫
昨日の正解:伊達政宗
米沢城は、戦国時代後期には伊達氏の本拠地が置かれ、伊達政宗の出生した城です。江戸時代には米沢藩の藩庁が置かれて上杉景勝・上杉鷹山などの歴代藩主が居住しています。

≪本日の問題≫


                           <参考文献:戦国風流武士 前田慶次郎(海音寺潮五郎暑)>
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S さま

いつもありがとうございます!

慶次郎さん、頭が良すぎて世からはみ出してしまったのかも

しれませんね。^^
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平成26年6月30日に100城を制覇しました!

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