前田慶次郎 その44 「穀蔵院瓢戸斎の活躍」

戦国風流武士 「前田慶次郎」 その44

『穀蔵院瓢戸斎の活躍』

上杉勢は敵が追ってくれば踏み止まって戦い、敵が退ぞけば退却したが、暫くすると追撃が急で接近戦に

なってしまった。

この日、直江は唐革包みの鎧に馬藺(ばりん)の兜をかぶり、山鳥の羽でこしらえた母衣をかけ、黒栗毛の

馬に乗り、十文字の槍を取って自ら戦っていたが本陣に帰って腰を下ろし、

「おれは若年の時から軍陣に望むこと10度、いまだ一度も不覚をとったことがなく、天下に名を馳せて来た

のに、最上や伊達などという田舎大名に食い下がられ、この不覚を取るとはなんたること。運の尽きと思う。

このままでは負軍は必至だ。いさぎよく腹切ろう」

と言った。

ma.前田慶次郎&松風

この時、慶次郎は本陣にいたが、直江の言葉を聞くと、すっと立ち上がりニコリと笑った。

「これこれ、山城殿、落ち着きなさい。お人柄にも似合いませんぞ。大将がそう慌てては、下々はどうなるも

のぞ。わしがこれから行って、追っ払ってまいろう。御心配にはおよばぬこと」

というや、松風に飛び乗り槍をかかえて殿(しんがり)の前線に進み出た。

例の異風な服装に敵方は驚いた。

「恐ろしく派手な、妙ないでたちの奴が来たぞ。何者であろうか。」

と視線を集めていると、慶次郎は、

「穀蔵院瓢戸斎、前田慶次郎利太とはわしがことなり!」

と名乗りを上げるや、タタッと走りよって来た。

9尺槍皆朱の槍の働き目にも止まらない。

厳重な槍ぶすまは、たちまち叩き散らされ、はね上げられ、最上勢は色めき立った。

これを見て、上杉方の勇士もふるい立って、

「それ!慶次郎に遅れたぞ!」

と呼び交わすや、無二無三に突撃してきた。

見る間に、最上勢は突き立てられて退る。

敵の先陣や中陣には構わず、本陣を目がけて2百挺の鉄砲で一斉に撃ち込んだ。

しずまり返って最上、伊達の本陣も、これで崩れ立って四分五裂、散々になって逃げ散ったという。


この時、慶次郎は敵の兵士を突き刺して、頭から小便をかけたという話もありますが、これは後世の講談師

が叩き出した話と思われます。

慶次郎は随分と人を食った悪戯者ですが、人間としての礼節は十分に心得ている人物ですから、そんな恥

辱を与える筈がありません。

慶次郎ファンの皆様も同じ意見だろうと思います。


今日から米沢に行って、慶次郎に会ってきます♪

pig 20121004

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≪昨日の解答≫
昨日の正解:お船
直江兼続は、妻・お船の方との夫婦仲は大変よく、兼続は生涯側室を一人も持たなかったそうです。

≪本日の問題≫


                           <参考文献:戦国風流武士 前田慶次郎(海音寺潮五郎暑)>
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