我に七難八苦を与えたまえ「山中鹿介」 その36

『侍は渡りもの』

尼子方の城は次々に落されていったが、最も尼子方の気力を喪失させたのが、秋上伊織助とその父・綱平

が心変りして毛利氏に降参したことであった。

秋上は7百貫の知行に目が眩みのことですが、陰徳太平記では

「現在の尼子家のことが、みな鹿介と立原で決して、自分が殆ど顧みられないので不平に思っていることを、

吉川元春が聞いて誘惑した」

というのです。

三日月に祈る鹿助(月山富田城)
ya.山中鹿助 005

これも陰徳太平記ですが

伊織助はただ一人で鹿介の宿所を訪れて、

「今日の対面、誠に面目もなきことでござる。御辺と拙者とは少年の頃より親しく交わり、死なばもろともにと

誓ったほどの仲でござるに、父・剛平の子細があって、毛利家に降参つかまつったれば、今日以降はこのよ

うにお会いして親しく物語することはかなわぬ身となり申した。勝久君に忠勤をつくさんと思うていた志もあだ

しごととなり申した。誠に残念でござる。さりながら年来の契り忘れ難うござれば、面をかぶって、お暇乞いの

ためにまかり出で申した。」

という。

すると、鹿介は

「さて、御父・剛平殿は毛利方になられたのでござるか。侍は渡りものでござれば、それも無理からぬことで

ござる。貴殿が少年の頃よりの友情を思うて、これまでまいられたこと、誠に浅からぬ志。父に尽くすは子の

道、父君に従って尼子をそむき給うこと、拙者においては少しも恨みとは存ぜぬ。侍の身は明日を知らぬ者。

たがいに別れの杯を交わして、明日よりは、拙者は貴殿を目にかけて討つ計策をめぐらしましょう故、貴殿は

拙者を討つことを心掛けて下され。侍は各々その主のためにするものでござれば、これを恨むべきでも、恐

るべきでもござるまい」

と酒を酌み交わした。

ほろほろと酔うほどになってから

「さらばこれまで。たとえ明日戦場の露となろうとも、たがいの好みは忘れるまいの」

と手をとり合い、涙にむせんで別れたという。

う~ん、武士道美談でありますが、

尼子勝久は秋上伊織助の離反を聞いて、現実的に

「秋上が敵となった以上、味方の勢は減り、戦いは利がないであろう」

と嘆いたという。



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いつもありがとうございます。



pig 20150123



『戦国クイズ』

≪前回の解答≫
正解:毛利隆元
吉川元春は、毛利元就の次男で兄が毛利隆元、小早川隆景は弟です。毛利輝元は兄・隆元の子です。なお、吉川元長は元春の子です。



                                       <参考文献:武将列伝(海音寺潮五郎薯)>
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むー

こんばんは♪いつもお世話になっております。
鹿くん、めんどくさい上に、天然。イラッと君を発動してもよいでしょうか。

え。piglet君、何ですか。ちょっと待て、と?でへー♪待っちゃお~♪

つねまる さま

つねまるさん、おばんですばーい♪

今宵もありがとうございます!

鹿くんは、人のいい田舎の青年団長ですから仕方ないですね`・ω・´
田舎者ですから、寛大な心で接してあげてくださーい。

> え。piglet君、何ですか。ちょっと待て、と?でへー♪待っちゃお~♪

待ってくれてありがとう!
つねまるさんが遊びにさそってくれたので、おちっこして出かけようと
しているところです。
ですから、車もなかでも半日は大丈夫ですよー^^

大魔王 さま

大魔王さん、こんばんわー

ケージの中にもトイレがあって、部屋んぽ用のトイレもありますので
犬さん、ネコさんにも負けないですよ☆

> 確か、レンズはF2.0だったと思います(^^)v

外出時にはコンデジを持参しておりますので、スマホーを使ったこと
なかったです。
F2.0とは凄いですね!
こんど一度使ってみます^^
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平成26年6月30日に100城を制覇しました!

城郭ライトアップの撮影にチャレンジします。


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