我に七難八苦を与えたまえ「山中鹿介」 その44
『毛利軍の上月城包囲』
尼子家再興の2度目の失敗の翌年1577年、羽柴秀吉は信長によって中国方面軍司令官を命ぜられて、
西に向かい10月23日に姫路に入り、11月27日に播磨・備前・美作3国の境目にある上月城を陥れ、
上月城には尼子勝久・鹿介・立原源太兵衛らの尼子党を入れてこれを守備させた。
秀吉は一旦、安土に凱旋したが、その不在中に播磨の形勢が一変した。
上月城 (佐用町HPよりお借りしています)

上月城には、吉川元春と小早川隆景が宇喜多直家を伴い合わせて3万の兵を率いて奪還するため押し
寄せ、三木城の別所長治が敵対し始めたのです。
秀吉のもとには三木城の報が先ず入ったので、これの征伐に向っていると、上月城に毛利の大軍がつめ
かけたとの報が入ったのです。
秀吉は信長に援兵の派遣を求めておいて、荒木村重とともに1万の兵を率いて上月に向かい、4月30日
上月城の東方高倉山に陣した。
兵数が倍以上も違うため手を出すことができない。
信長は京都で詳しい報告を聞くと、上月城の放棄を命じた。
鹿介らの尼子家再興軍は、信長の中国侵攻の捨て駒になったのです。
秀吉はこれを悔しがり
「鹿介らを捨て殺しになされては、おん名のけがれであります」
と三木城攻めに来ている信長の長男・信忠に訴えたという。(豊鑑)
信長の命令は絶対命令です。
命ぜられた以上は従わばならないが、秀吉はどうにかして鹿介を助けたいと思って、やはり尼子の旧臣で
鹿介の養子である亀井新十郎を城中に侵入させて
「会図をいたすより、それに応じて突出して来られよ。われら待ち受けて収容するであろう」
と言わせた。
「われら一人ならば切り抜ける自信はござるが、士卒はそうはまいらぬ。おのれ一人助かって士卒を死なせ
ることは、拙者には出来申さぬ」
と答えた。
新十郎も仕方なく、涙をふるって別れたという。
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いつもありがとうございます。

『戦国クイズ』
≪前回の解答≫
正解:鳥取城
1580年、羽柴秀吉の鳥取城侵攻で、城主・山名豊国は鳥取城に籠城するも、重臣らが徹底抗戦を主張するなか、単身で秀吉の陣中に赴き降伏しています。
<参考文献:武将列伝(海音寺潮五郎薯)>
尼子家再興の2度目の失敗の翌年1577年、羽柴秀吉は信長によって中国方面軍司令官を命ぜられて、
西に向かい10月23日に姫路に入り、11月27日に播磨・備前・美作3国の境目にある上月城を陥れ、
上月城には尼子勝久・鹿介・立原源太兵衛らの尼子党を入れてこれを守備させた。
秀吉は一旦、安土に凱旋したが、その不在中に播磨の形勢が一変した。
上月城 (佐用町HPよりお借りしています)

上月城には、吉川元春と小早川隆景が宇喜多直家を伴い合わせて3万の兵を率いて奪還するため押し
寄せ、三木城の別所長治が敵対し始めたのです。
秀吉のもとには三木城の報が先ず入ったので、これの征伐に向っていると、上月城に毛利の大軍がつめ
かけたとの報が入ったのです。
秀吉は信長に援兵の派遣を求めておいて、荒木村重とともに1万の兵を率いて上月に向かい、4月30日
上月城の東方高倉山に陣した。
兵数が倍以上も違うため手を出すことができない。
信長は京都で詳しい報告を聞くと、上月城の放棄を命じた。
鹿介らの尼子家再興軍は、信長の中国侵攻の捨て駒になったのです。
秀吉はこれを悔しがり
「鹿介らを捨て殺しになされては、おん名のけがれであります」
と三木城攻めに来ている信長の長男・信忠に訴えたという。(豊鑑)
信長の命令は絶対命令です。
命ぜられた以上は従わばならないが、秀吉はどうにかして鹿介を助けたいと思って、やはり尼子の旧臣で
鹿介の養子である亀井新十郎を城中に侵入させて
「会図をいたすより、それに応じて突出して来られよ。われら待ち受けて収容するであろう」
と言わせた。
「われら一人ならば切り抜ける自信はござるが、士卒はそうはまいらぬ。おのれ一人助かって士卒を死なせ
ることは、拙者には出来申さぬ」
と答えた。
新十郎も仕方なく、涙をふるって別れたという。
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いつもありがとうございます。

『戦国クイズ』
≪前回の解答≫
正解:鳥取城
1580年、羽柴秀吉の鳥取城侵攻で、城主・山名豊国は鳥取城に籠城するも、重臣らが徹底抗戦を主張するなか、単身で秀吉の陣中に赴き降伏しています。
<参考文献:武将列伝(海音寺潮五郎薯)>
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No title
pigletさんも鹿介が心配なのね(-д-`*)ウゥ-
ドキドキです…(@_@;)
ドキドキです…(@_@;)
ようニャン さま
ようニャンさん、こんばんわー
本当に鹿介さんが危なくなってきました。
なにせ毛利軍の両巨頭に攻められていますから、、
本当に鹿介さんが危なくなってきました。
なにせ毛利軍の両巨頭に攻められていますから、、
秀吉右往左往
こんばんは。いつもお世話になっております。
山陽道と名神を走り回るお猿さんですが、この頃はまだパシリですねぇ。役立たずですねぇ。
信長の方針は彼にすればごく当然の判断でしょうね。
何たって相手が元春と隆景様ですもの。ぬりかべ、どん!
鹿くん、勝久様を忘れてませんか?ねぇねぇ。尼子の血を繋げー!っとは頭にないのかしら。ないのね。
pigletくん、心配しすぎて胃が痛くなってるのね(ノ_<。)
お姉さんの作った漢方薬飲む?
山陽道と名神を走り回るお猿さんですが、この頃はまだパシリですねぇ。役立たずですねぇ。
信長の方針は彼にすればごく当然の判断でしょうね。
何たって相手が元春と隆景様ですもの。ぬりかべ、どん!
鹿くん、勝久様を忘れてませんか?ねぇねぇ。尼子の血を繋げー!っとは頭にないのかしら。ないのね。
pigletくん、心配しすぎて胃が痛くなってるのね(ノ_<。)
お姉さんの作った漢方薬飲む?
つねまる さま
つねまるさん、こんばんわー♪
あはっー♪
つねまるさんの指摘どおり、右往左往のパシリの猿です。
信長は冷静で客観的に判断する人ですから、人情には溺れない武将で
格が違いますね。
> 何たって相手が元春と隆景様ですもの。ぬりかべ、どん!
毛利の両巨頭が出てきたら、ヘビに睨まれたカエルです><
> 鹿くん、勝久様を忘れてませんか?ねぇねぇ。尼子の血を繋げー!っとは頭にないのかしら。ないのね。
うーん。ここが弱いところなんですね。鹿くんは。
なんたって、最後は見捨ててしまいますから・・・。
> お姉さんの作った漢方薬飲む?
ありがとう! 漢方は苦いから、抱っこしてと言ってました。
あはっー♪
つねまるさんの指摘どおり、右往左往のパシリの猿です。
信長は冷静で客観的に判断する人ですから、人情には溺れない武将で
格が違いますね。
> 何たって相手が元春と隆景様ですもの。ぬりかべ、どん!
毛利の両巨頭が出てきたら、ヘビに睨まれたカエルです><
> 鹿くん、勝久様を忘れてませんか?ねぇねぇ。尼子の血を繋げー!っとは頭にないのかしら。ないのね。
うーん。ここが弱いところなんですね。鹿くんは。
なんたって、最後は見捨ててしまいますから・・・。
> お姉さんの作った漢方薬飲む?
ありがとう! 漢方は苦いから、抱っこしてと言ってました。