『直江兼続』 その39
『上杉鷹山が師と仰ぐ』 その2
【農産物増産の奨励】
上杉家の減封危機を乗り切るため、兼続はリーダーシップを発揮し、新田開発や水利事業、商工業の振興、
農産物の栽培援助、鉱山の採掘など、殖産事業に力をいれています。
青苧

また青苧(あおそ)や漆、桑、楮(こうぞ:紙の原料)、紅花などの栽培を奨励しています。
青苧は苧(からむし)という野生の植物で、越後の代表的な特産であった。この植物の茎の皮から取り出した
繊維で織ったのが越後上布なのです。
木綿が普及していなかった戦国時代、一般庶民の衣料として大切であり、今日でも小千谷縮(おじやちじみ)、
塩沢紬として伝わっています。
これらの農産物の栽培は、もともと上杉謙信の時代から越後で奨励されていたもので、上杉家の財政を支え
ていたものです。
謙信が、上洛した際に、正親町天皇や足利将軍に莫大な金銀や宝物を献上できるほど豊かであったのは、
佐渡の鉱山のほかに、こうした農産物から得られる収入のおかげだったのです。
兼続は米沢でもこれを引き継ぎ、さらに「四季農戒書」という農業の手引書を出版し、さらなる農産物の増産
を図っています。
ランキングに参加しています

いつもありがとうございます。

<参考文献:実伝直江兼続(火坂雅志編)>
【農産物増産の奨励】
上杉家の減封危機を乗り切るため、兼続はリーダーシップを発揮し、新田開発や水利事業、商工業の振興、
農産物の栽培援助、鉱山の採掘など、殖産事業に力をいれています。
青苧

また青苧(あおそ)や漆、桑、楮(こうぞ:紙の原料)、紅花などの栽培を奨励しています。
青苧は苧(からむし)という野生の植物で、越後の代表的な特産であった。この植物の茎の皮から取り出した
繊維で織ったのが越後上布なのです。
木綿が普及していなかった戦国時代、一般庶民の衣料として大切であり、今日でも小千谷縮(おじやちじみ)、
塩沢紬として伝わっています。
これらの農産物の栽培は、もともと上杉謙信の時代から越後で奨励されていたもので、上杉家の財政を支え
ていたものです。
謙信が、上洛した際に、正親町天皇や足利将軍に莫大な金銀や宝物を献上できるほど豊かであったのは、
佐渡の鉱山のほかに、こうした農産物から得られる収入のおかげだったのです。
兼続は米沢でもこれを引き継ぎ、さらに「四季農戒書」という農業の手引書を出版し、さらなる農産物の増産
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<参考文献:実伝直江兼続(火坂雅志編)>
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