『四国の雄 長宗我部元親』 その28
『目付役・仙石秀久』
四国勢は急ぎ府内城に結集して軍儀を開いたが、仙石秀久は元気なもので剽悍(ひょうかん)な男だ。
「敵が押し寄せて来るというに、男たるものが居すくんでいるというほうはない。直ちに行き向かって有無の
一戦を遂げ申そう」
と、はやりにはやった発言をする。
仙石秀久(1552-1614年)

「いやいや、それはようござらぬ。間もなく本軍がまいられる。それを待つがよろしい。かってなことはならぬ
と、関白殿下がくれぐれも仰せられたはこのことでござるぞ」
と、元親も十河存保も言った。
また
「毛利家の軍勢も豊前口にいることでござれば、かかるにしても打ち合わせた上のことにすべきでござろう」
とも言ったが、秀久はきかない。
「敵は利光城を攻め立て、城将・利光宗魚は悲壮なる血戦を繰り返していると申すではござらぬか。これを
見すぐしては男とは申されぬ。貴殿方同意なくば、拙者一手をもって後詰つかまつる」
と、激語する。
秀吉からつけられた軍目付にこうまで言われては、不本意でも同意しないわけにはいかない。
ランキングに参加しています

いつもありがとうございます。

<参考文献:武将列伝(海音寺潮五郎薯)>
四国勢は急ぎ府内城に結集して軍儀を開いたが、仙石秀久は元気なもので剽悍(ひょうかん)な男だ。
「敵が押し寄せて来るというに、男たるものが居すくんでいるというほうはない。直ちに行き向かって有無の
一戦を遂げ申そう」
と、はやりにはやった発言をする。
仙石秀久(1552-1614年)

「いやいや、それはようござらぬ。間もなく本軍がまいられる。それを待つがよろしい。かってなことはならぬ
と、関白殿下がくれぐれも仰せられたはこのことでござるぞ」
と、元親も十河存保も言った。
また
「毛利家の軍勢も豊前口にいることでござれば、かかるにしても打ち合わせた上のことにすべきでござろう」
とも言ったが、秀久はきかない。
「敵は利光城を攻め立て、城将・利光宗魚は悲壮なる血戦を繰り返していると申すではござらぬか。これを
見すぐしては男とは申されぬ。貴殿方同意なくば、拙者一手をもって後詰つかまつる」
と、激語する。
秀吉からつけられた軍目付にこうまで言われては、不本意でも同意しないわけにはいかない。
ランキングに参加しています

いつもありがとうございます。

<参考文献:武将列伝(海音寺潮五郎薯)>
- 関連記事
-
- 『四国の雄 長宗我部元親』 その30 (2015/08/27)
- 『四国の雄 長宗我部元親』 その29 (2015/08/26)
- 『四国の雄 長宗我部元親』 その28 (2015/08/25)
- 『四国の雄 長宗我部元親』 その27 (2015/08/22)
- 『四国の雄 長宗我部元親』 その26 (2015/08/21)
スポンサーサイト
コメントの投稿
センゴクめー
こんばんは。いつもお世話になっております。
おにょれ、仙石秀久!元親も十河存保も反対してるでしょっ。ぶうぶう。
pigletくん、さすがに大阪も涼しくなったよー。おいでおいでー。
おにょれ、仙石秀久!元親も十河存保も反対してるでしょっ。ぶうぶう。
pigletくん、さすがに大阪も涼しくなったよー。おいでおいでー。
つねまる さま
つねまるさん、おばんですばーい♪
秀久さんは、高野山に隠棲しながら京都・大阪で遊んでいたとか。
大阪では北派それとも南派なんだろう。
それにしても彼の家系は世渡り上手で、明治には華族となり、貴族院の議員に
なったようですね!
秀久さんの血が濃く伝わったのでしょうね。 おにょれ、秀久ですね^^
> pigletくん、さすがに大阪も涼しくなったよー。おいでおいでー。
お出かけの季節になりましたが、pigletは換毛が始まりましたので、
お出かけは少しお預けの状態です><
秀久さんは、高野山に隠棲しながら京都・大阪で遊んでいたとか。
大阪では北派それとも南派なんだろう。
それにしても彼の家系は世渡り上手で、明治には華族となり、貴族院の議員に
なったようですね!
秀久さんの血が濃く伝わったのでしょうね。 おにょれ、秀久ですね^^
> pigletくん、さすがに大阪も涼しくなったよー。おいでおいでー。
お出かけの季節になりましたが、pigletは換毛が始まりましたので、
お出かけは少しお預けの状態です><