『秀吉の大陸進出の野望』 その10

『加藤清正と小西行長 4 』

小西は笑った。

「そう見えますか。別段に思いわずらっていることはないのでござるが」

「それならよろしいが・・・」

清正は杯をほして

「一杯献じましょう」

と、小西にさした。

「恐れ入る」

と、小西は受ける。

小西行長(1558-1600年)
ko.小西行長

「先刻、拙者は妙法の旗を拝受したが、貴殿は何を旗となさるつもりでござるか。前古未曾有の異国征伐の

お先手をつとめ申すこと故、何かご工夫がなくてはかなわぬところと存ずるが・・・」

と尋ねた。これも他意はなく、心から小西のために心配したのです。

しかし、小西はむっとした顔となり、グッと杯を空にすると

「ご返杯」

と返し、酒をついで、それから答えた。

「拙者は元来堺の町人、薬屋でござる。拙者の家から売り出す薬はすべて赤の日の丸をつけた袋に入れて

います。されば、その袋を大きくこしらえて旗といたしましょう。拙者の家の薬は日本国中はおろか、高麗にも

売り出しています故、高麗人どもにもこの紙袋はよく知られているはず。アハハハ、アハハハ」

と笑った。冗談めかした言葉ではあるが、芯にトゲがある。

親切に言ったことに、こう返答されて、清正はムッとした。

「しからば、拙者はこれにて。貴殿はごゆるりと。お先に失礼いたす」

そのうしろ姿を、清正は強い目でにらんでいた。

「やつは、おれがやつの出身が町人であるのを軽蔑したと思ったのであろうか。おれは心から案じていた

のじゃに・・・」

いいようのない不愉快であった。

小西は心配を抱いていたのでしょう。彼はこれまでの交渉に三成の命とはいえ、秀吉をあざむいている。

いきなり戦争になっては、それがバレないかと案じていたのでしょうか。



ランキングに参加しています
にほんブログ村 歴史ブログ 戦国時代へ

いつもありがとうございます。



sa-ko 20150912



                                     <参考文献:加藤清正(海音寺潮五郎薯)>
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 歴史雑学
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

piglet01

Author:piglet01
Piglet01のブログへようこそ!!


平成26年6月30日に100城を制覇しました!

城郭ライトアップの撮影にチャレンジします。


「日本百名城塗りつぶし同好会」にも参加しています。

会員番号:908です。

日本百名城塗りつぶし同好会

パーソナルURLは、「リンク」の「日本百名城塗りつぶし同好会」からお願いします。


*参考文献:日本100名城公式ガイドブック、Wikipedia



ランキングに参加しています

人気ブログランキングへ







20140816 郡上おどり 002-1
I LOVE 郡上おどり













最新記事
カテゴリ
FC2カウンター
リンク
月別アーカイブ