『秀吉の大陸進出の野望』 その17

『小西との確認』

「ただいま主人が参ります」

と、言っているところに、小西が来た。

加藤清正ほどではないが、小西行正も大男である。

熊本城の清正公
ku.熊本城 20110204 001

「これはこれは、失礼しました。出陣を前に、なにやかで忙しいので、つい」

「ご多忙のことは重々承知でござるが、その出陣について、お互い大事なことを相談いたせばならんので、

こうしてまいりました」

と、清正は切り出した。

「そのこと、われの方でも、それを考えましてな、、貴邸へまいらずばなるまいと思っていたのでござった」

小西の調子はいささか軽佻なくらいに軽薄である。

清正は用談にかかる。

「今朝、殿下から仰せ下された先陣、貴殿と拙者とが一日がわりに先手を努めることについて、模様替えの

ご通達をいただきましたので、直ぐ登城して大谷刑部少輔に会って、くわしく話を承ってまいった。刑部少輔

の申されるところでは、貴殿と宗殿とが、今一応の論判をなさるだけが新しく変わったことで、われら両人の

一日がわりの先手のことは、前と少しも変わらぬということでござった。貴殿もそれはよくご承知のことであり

ましょうな」

「よく承知しています」

「問題はそこから先でござる。貴殿と宗殿とは釜山浦に渡って論判なさり、寄騎衆は対馬に船係なさっている。

拙者と拙者の寄騎衆は壱岐にいるわけですな」

「仰せのとおり」

「拙者はあちらの方は地理不案内でござるが、聞くところによれば、壱岐と対馬はよほど離れているゆえ、貴

殿の方から連絡がなければ、論判がうまく行ったか、不調となったかは、拙者どもにはさらにわからぬことでご

ざるな」

「仰せのとおりです」

小西は釜山から対馬のまで40里、対馬から壱岐まで20里あると説明して

「連絡申すことは言うまでもござらん。論判のうえ戦にならんで済めばこの上はござらんが、戦となれば、これは

異国相手の戦でござる。必勝に期すべきでござる。必ず連絡します。」

嘘はなさそうであったが、清正は

「くどいようでござるが、大事なことでござる。必ず連絡を頼みますぞ」

「必ず連絡いたします」

十分に確認して、清正は行長の家を後にした。



ランキングに参加しています
にほんブログ村 歴史ブログ 戦国時代へ

いつもありがとうございます。


pig 20150920



                                    <参考文献:加藤清正(海音寺潮五郎薯)>
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 歴史雑学
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

piglet01

Author:piglet01
Piglet01のブログへようこそ!!


平成26年6月30日に100城を制覇しました!

城郭ライトアップの撮影にチャレンジします。


「日本百名城塗りつぶし同好会」にも参加しています。

会員番号:908です。

日本百名城塗りつぶし同好会

パーソナルURLは、「リンク」の「日本百名城塗りつぶし同好会」からお願いします。


*参考文献:日本100名城公式ガイドブック、Wikipedia



ランキングに参加しています

人気ブログランキングへ







20140816 郡上おどり 002-1
I LOVE 郡上おどり













最新記事
カテゴリ
FC2カウンター
リンク
月別アーカイブ