『秀吉の大陸進出の野望』 その39

『一発触発』

驚いたのは、他の大名たちであった。

先ず、鍋島直茂が両人の間に入った。

「これはしたり、ここは敵地でござるぞ。味方喧嘩して敵に笑われようとなさるのか。殿下に対して不忠至極

と思われぬか」

と大声でさけんだ。

鍋島直茂(1538-1618年)
na.鍋島直茂

「者ども、静まれ!めったなことをするでないぞ!」

松浦鎮信もまたいう。

「鍋島殿の仰せられる通りでござる。殿下が御両所を御先鋒に立てられたのは、定めし深い御思慮あって

のことでござろう。われらごときの思い及ぶところではござらんが、御両所にはお判りのはず。いかなる事

情があるにせよ、先鋒同士が喧嘩することがあってよいことか。味方の勢いを弱めて、敵の勢いをつける

ことでござるぞ。殿下に何と申訳なさるおつもりでござる。そのお心得のない御両所ではござるまいに」

鎮信は最年長である。

清正は悔いた。

すぐ脇差から手をはなした。また小西もそうする。

清正は言う。

「いかにも仰せのごとく。拙者の不心得でありました。よくぞ御教訓くだされました。お礼を申上げます。摂

津(小西)殿、拙者の口が過ぎました。お詫び申上げる。お許しくだされたうえ、水に流してくだされよ」

と、小西に向かって頭を下げた。

小西も頭を下げる。

「申し遅れました。拙者こそ詫びます。お許しくだされよ」

後は酒になり、先ず清正と小西とに和解の杯を取り交わさせて、皆にぎやかに酒を酌んでから、改めてこれ

からの戦略の相談にかかった。



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いつもありがとうございます。



sa-ko 20151020


                                    <参考文献:加藤清正(海音寺潮五郎薯)>
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きついのね

こんにちは。いつもお世話になっております。
前記事の茹でた落花生と枝豆目当てに爆走しようかと迷っております。うふふ。

ずっと、すごいなーと思いつつ拝読しておりますが、piglet01様はまとめて本になさるのでしょうか。
鍋の直茂さんと松浦さん、共にいぶし銀ですね。

お嬢様、きついのね。pigletくんは尻に敷かれてるのかしら。きゃ。

つねまる さま

つねまるさん、こんにちは。

豆軍団は残りが少なくなってきましたので、早めに出発してくださいね^^

本にするどころか何を記事にしてきたか、殆んど記憶にありません><
記事の内容を良く覚えているのは、慶次郎くらいですかね。
慶次郎に会いに、わざわざ米沢まで行きましたしね。でも、お墓がないのは残念です。

> 鍋の直茂さんと松浦さん、共にいぶし銀ですね。

九州男児は、いぶし銀ばかりです☆

> お嬢様、きついのね。pigletくんは尻に敷かれてるのかしら。きゃ。

調子いいときはケージから鼻を出してなめてもらっていますが、殆どは威嚇されて
います。
男はつらいものです><
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平成26年6月30日に100城を制覇しました!

城郭ライトアップの撮影にチャレンジします。


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*参考文献:日本100名城公式ガイドブック、Wikipedia



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