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「生と死のはざまを生きた誇り高き男たち」 その5

『戦場のドクター“金創医”は落第兵だった?』

戦場でケガの手当てを行っていたのが、金創医なる外科医たちです。

金創(金瘡)というのは、刀・槍・矢・鉄砲などの金属による傷のことで、それを治療するから金創医を呼んで

いたのです。

長篠の戦い
na.長篠の戦い

もっとも外科医といえば、メスや鉗子を鮮やかに振るって手術を行う医者ではないのです。もともと臆病者や

戦闘に耐えられない者が、にわか医者として戦場に赴いたのですから腕のほどは知れています。

医者といえば、現代ではエリート中のエリートなのでしょうが、戦国の世では、なんと落第兵だったのです。

しかし、戦争によって兵器を中心とする産業技術が長足の進歩を遂げるように、戦乱が要求した医療技術は、

多くの流派を生みながら発達します。

こんな金創医の手当てを受けられたのも武士に限られ、足軽たちは自分で傷の処置をしなければならなかっ

たのです。

ずいぶん怪しげな迷信的、非科学的な治療が多く、なかでも極めつけなのは、内出血を含め、出血したとき

は葦毛の馬の糞を煮立てて飲め、というものです。

なぜ葦毛なのか、はっきりしませんが、わざわざ“葦毛”と断っているのが、いかにもわけありで、雑兵たちに

とって、効き目がありそうに思えたのでしょう。



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いつもありがとうございます。



昨夜は、イルミネーションと遊んできました。
20151128 袖ケ浦駅


                              <参考文献:戦国武将おもしろ辞典(奈良本辰也監修)>
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テーマ : 歴史雑学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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うえええ

こんにちは。いつもお世話になっております。
う、う、う、うえええ~(T_T)煮詰めた落とし物だなんてー。うおお。

お薬の飲み方まで懇切丁寧に教えてもらった直政くんを思えば、彼の立場がよくわかりますね♪
結局は怪我が元で亡くなっても、煮詰めたアレを飲むよりまし。

大阪も寒くなりましたよー。朝、5度ですよ、一桁ですよー!

こんばんは^^

戦国時代の外科医、落第兵だったなんでビックリしました。
今の時代では外科医は手術を行うすごい人というイメージがあるけれど...

私もこの間は検査入院で外科医のお世話になった一人、

戦国時代の金創医なる外科医から歴史の思わぬ一面を知ることができて
とても興味深かったです(*^^*)

Re: うえええ

つねまるさん、こんばんは。

煮詰めた落し物は、どんな風味だったのでしょうね。
良薬、口に苦しでしょか(-o-)

> 大阪も寒くなりましたよー。朝、5度ですよ、一桁ですよー!

熱燗のライスジュースが美味しい季節だともいいます(^o^)丿

No title

こんばんは。お邪魔します。
美しいイルミネーションだったんですねー!!

葦毛の馬糞煮立てたのを血止めのために飲む、、というのも凄いですが、
葦毛には特別な効能が、と言われたら他に薬も何もなければ信じてしまいそうな気がします・・(^^ゞ

ハーモニー さま

ハーモニーさん、こんばんわ~♪

更新がなかったので、チョット心配していました。

会社にも一線に立てない雑兵さんがいらっしゃいますが、同様なの
でしょうね(•̥̀ ̫ •̥́)

でも、こと命に関することですから、ちゃんとした医者が欲しいもの
ですね。

検査入院のほうは大丈夫だったのでしょうか。
寒くなってきましたから、ご自愛されてくださいね。

おきまちあき さま

おきまちあきさん、こんばんは。

いつもありがとうございます。

駅前のイルミネーションは、田舎のイルミネーションでしたので、
レンズで遊んできました^^


葦毛がミソですね!
確かに説得力があります。 信じる者は救われるでしょうか。
糞ですから、煮立てて煮沸消毒して伝承するところは憎いところ
ですね。
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