『秀吉の大陸進出の野望』 その78

『巧妙な詐欺師』

巧妙な詐欺師は調子のよいことばかりは言わなく、時には叱りつけたり、脅したりする。硬軟を取り混ぜた

方が人を酔わせ信を得るに効果的であることを知っている。

沈惟敬もそうであった。

小西行長
ko.小西行長02

通事として座に連なっている僧・玄蘇を睨むや、いきなり怒鳴りつけた。

「そなたは髪を剃り、法衣をつけているところをみると仏僧であろう。仏陀の教えは慈悲をもととし、殺生残

害をかたく禁止している。何故に暴夷の軍勢に従って、大明国の忠順なる属国であるこの国を痛めつける

のか。

けしからんではないか。」

堂々たる風采をし、しかも大明国のえらい将軍という触れ込みの沈惟敬に、こう言われて、玄蘇は恐れ入

った。

「拙僧は決して大明国に逆意を抱いている訳ではございません。大明国に四明禅師という名僧がおられま

した。拙僧の師僧はかつて禅師の弟子になって修行しましたが、滞明中に当時の大明皇帝に拝謁を仰せ

つかり、袈裟一連を下賜されました。その袈裟は師僧から伝えられ、今に至るまで拙僧が宝蔵しています。

このような次第でございますから、拙僧は大明国に対して逆人などいささかも抱いていません。むしろ熱い

忠順の心を抱いているのでございます。拙僧がこの軍に従いましたのも、中国はよしみ給うて商船たがい

に往来しておりましたのに、少し前からそのことが無くなりました。わが豊臣太閤は昔の交際に復しようとし

て、朝鮮にその仲立ちを頼んだのでございますが、朝鮮はそれを拒みました。そのため、今日のこの戦さ

騒ぎになったのでございます。日本は中国に対して不逞の心を抱いている訳ではありません。ただ中国に

朝貢したいだけでございます。拙僧がこの軍に従いましたのも、日本のこの忠誠の意をあまりなく中国に

通ずるためなのです。ご諒察を願います」

随分と卑屈なことを言ったものですが、玄蘇としては仕方ないのでしょうか。



ランキングに参加しています
にほんブログ村 歴史ブログ 戦国時代へ

いつもありがとうございます。



朝鮮の役・前進基地「名護屋城天守台」
na.名護屋城天守台




                                    <参考文献:加藤清正(海音寺潮五郎薯)>
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 歴史雑学
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

こんにちは^^

いつも色々な話を聞かせてくれてありがとう。

今日はクリスマスイブ☆

piglet01さんに素敵な心温まるひと時がありますように...
素敵な時をお過ごし下さいね。

↓の輝くクリスマスツリー とっても素敵です..:*゚☆

ハーモニー さま

ハーモニーさん、こんいちは。

いつもありがとうございます。

青森の方はホワイトクリスマスを迎えられているのでしょうね。

素敵な写真で、そう想像しています♪

素敵なクリスマスをお迎えくださいね☆
プロフィール

piglet01

Author:piglet01
Piglet01のブログへようこそ!!


平成26年6月30日に100城を制覇しました!

城郭ライトアップの撮影にチャレンジします。


「日本百名城塗りつぶし同好会」にも参加しています。

会員番号:908です。

日本百名城塗りつぶし同好会

パーソナルURLは、「リンク」の「日本百名城塗りつぶし同好会」からお願いします。


*参考文献:日本100名城公式ガイドブック、Wikipedia



ランキングに参加しています

人気ブログランキングへ







20140816 郡上おどり 002-1
I LOVE 郡上おどり













最新記事
カテゴリ
FC2カウンター
リンク
月別アーカイブ