『秀吉の大陸進出の野望』 その101

『清正の虎狩』

通達が朝鮮に届くと、諸将はいずれもはりきった。

「殿下は虎の肉がご所望だぞ」

と、さかんに虎狩を始めたのです。

これは鍋島家文書や島津家の古い記録にもあるといいますから、事実なのでしょう。

清正公の片釜槍
ka.加藤清正 片鎌槍

清正の小姓・上月左膳という少年が陣所の近くで、不意に物陰から虎に襲われ、一撃に首の骨をたたき折ら

れ絶息した。

人々が駆けつけた時には、虎も少年もいない。左膳の刀と草履が散らばっているだけであった。

清正は激怒し

「馬ならばまだしも、家来を畜生に殺されては、もう堪忍ならぬ」

と、陣中にふれをまわし、明日虎狩を行う。皆々その心得にて支度せよと命じた。

夜が明けると、現地の民らが虎が棲んでいると言っている山を狩り立てた。

野獣ほど用心深いものはないのです。なかなか姿を現さなかった。

「どうやら、この山から逃げてしまったらしいぞ。虎は霊力のある獣というから、昨夜のうちに今日のことを予感

して、他の山に移ったのかも知れない」

と、人々は考えたが、その時、突如として天をゆるがすような咆哮とともに巨大な虎が現われた。

巨大な頭や、欄とした目や、真っ赤な口や、太くたくましい肩や脚や、身の毛もよだつほどのすざまじい虎であ

る。

待ち構えていた銃手らは、震え上がった。

「撃つな!おれがしとめる」

と、清正は叫んだ。

虎は危険が迫っているのを悟ったらしく、自分を睨んでいる正面の岩の上にいる清正が危険の中心であること

も知ったらしい。

猛然として跳躍し、おどりかかってきた。

鮮血を滴らせているような、その真っ赤な喉に狙いをさだめ、引き金を引いた。

清正の銃弾は、のどを貫いた。

虎は叩き落されたように転落し、起き上がろうともがき、一声ほえたが、すぐ動かなくなった。

これが清正の虎退治と伝えられる話の実相で、槍で退治したとか、この時、槍の鎌が一片が虎に食い折られ

て片鎌槍になったとかの伝説されているのはウソのようです。




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いつもありがとうございます。



ka.加藤清正 虎狩




                                    <参考文献:加藤清正(海音寺潮五郎薯)>
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そ、そうか

こんばんは。いつもお世話になっております。
そ、そうか。くんずほぐれつして力任せに「捕ったどー!!」じゃなかったんですね。
清正さん、やるじゃないですか。銃の腕もたいしたもので。
手段は臨機応変、狙った獲物はわしがとるっ!感じが好きですわ。

清正、頑張っていたんですねー。・゜゜(ノД`)
そりゃ、後々、怒るの、仕方ないです。うんうん。

つねまる さま

つねまるさん、こんばんは。

清正公は鉄砲にも長けていたようです。
「くんずほぐれつして力任せ」で、押さえたイメージありますよね^^

飛び掛って来るトラを一発でしとめるとは、勇気ありますよねー。

清正公は武勇伝の多い戦国武将ですから、素手でトラを抑えたの
方が夢があっていいですネ。
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