近代の城 その9

『天守は領主の権威の象徴』

濠は塁と表裏一体の関係にあるので、塁の発達とともに濠が立派になってきています。

中世の山城などでは素朴な空堀が多かったが、近世に入って城が平地に進出するとともに水を

たたえた幅広い水濠が出現します。

つまり弓矢に代わって鉄砲が現れたため濠の幅も著しく拡大されたのです。

大坂城
oo.大阪城 007

石塁と水濠との組み合わせによって発揮された城の威容は、大坂城の例をみると実感できます。

また、城内の通路が塁濠の構造とともに屈折を利用して、防備の厳重さを発揮していることも

注目できますが、姫路城天守閣周辺の城門や通路の複雑さを極めた縄張りは、日本築城の粋を

集めたものとして有名です。

同様に彦根城の天秤櫓付近の通路の構成もまた注目すべき一例です。

以上のように城塁の上に城の建造物が設けられますが、それらのうちで最も有名なのが天守閣

です。

天守閣は多くの城の櫓のひとつに過ぎませんが、最も高く、最も壮麗な外観をもっているので、

全城を代表して、領主の権威の象徴として仰がれたのです。

ただし政治的・経済的その他の理由から天守閣を置かない城もあり、あるいは普通の櫓を天守に

代用した場合もあり、必ずしも城に欠くべからざる存在ではなかったようです。

ことに江戸幕府の根拠たる江戸の大城郭ですら、明暦の大火で天守閣を失ったのを機会として、

天守は再建さなかった事実を考えれば、城における天守閣の意義が時代が進むにつれて変わっ

てしまったことを知ることができます。

そういえば、東京オリンピックに向けて、木造で江戸城再建を唱えている方がいらっしゃいま

したが、実現しないものでしょうかね。

東京の風景が随分と変わると思いますけど。




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いつもありがとうございます。


代官山ラビットランのpiglet
20140420 004




                      <参考文献:日本の合戦(新人物往来社)>
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No title

天守閣のお話、興味深く読ませていただきました。

わああああああ〜っ❤️うささんモッフモフですね!!

冬毛ですか?

さやか さま

さやかさん、こんにちは。

天守閣は色々スタイルがあって興味深いものがあります。

闘魂の清正公の熊本城は戦いの城で、姫路城は泰平の御殿のような
趣を持っているような気がしませんか^^

> 冬毛ですか?

pigletは換毛が終わってなくで、キタキツネにみたいに毛がちょちょって
いて、写真を撮らないでくれと言っています。
写真は、ことしの3月のものですからフサフサの冬毛ですね。
老うさぎになりましたので、換毛にも時間がかかるようです><

No title

再びお邪魔します。熊本城は行ったことないのですが、個人的には、姫路城とか、犬山城、伊賀城の天守閣が好きです。あ、岐阜城も。

熊本城は是非行ってみたいです!

実家犬のプードルは換毛しないので、ずっと同じなんですよね。

人間も換毛したら冬あったかいのに。
うささん羨ましい。

さやか さま

さやかさん、こんにちは。

いつもありがとうございます!

姫路城とか犬山城などの現存城はいいですよねー。
水をさすようで申し訳ないですけど、伊賀上野城は観光用に造られた模擬天守
ですね。藤堂高虎の石垣は見事ですけど。。

> 熊本城は是非行ってみたいです!

熊本城は地震による被害で、復興するまで20~30年と言われていますが、
早く復興して欲しいものです。

> 人間も換毛したら冬あったかいのに。
> うささん羨ましい。

人間も昔のように原人に戻ると、毛むしゃらになり換毛できるようになるかも
ですよー。
先ずは、人間もエアコンを止めて、自然に返るべきなのでしょう。
毛むしゃらのさやかさんをあまりイメージしたくないですね^^
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