真田丸 その41

『嫡男・大助』

信繁は事ついに成らないと悟って、伊木遠雄を呼んだ。

「もういかんわ。討死するよりすることは無くなりましたわい」

「そのようでござるな」

「どこで死んだが一番分がよいか、敵の様子を見てみましょう」

といって、茶臼山の頂上に登って、徳川勢の布陣を見廻していたが、ふと子供の大助を呼び寄せた。

大助は昨日の負傷で足をひきずり近づいて来る。

信繁はいう。

sa.真田幸村 (堺さん)

「そちは昨日の戦で傷を負うた故、今日は、はかばかしい働きは出来まいと思う。ついてはわしも

考えているところがある故、今のうちにご城内に帰り、上様のお側にいて、御先途を見とどけるよ

う。つまり、上様が御切腹なさるなら、そちも切腹せい。もし、上様が死をお逃れであれば、そち

も命を全うして御先途を見とどけ申すよう」

大助は首を振った。

「わたくしは、ここにいて戦さがしとうございます。今戦さが始まるという時、外して引き上げま

しては、父の死を見棄てて逃げた臆病者と言われましょう。嫌でございます。上様の御先途の見届

けは御譜代の方々もおいでのことでございますれば、その方々がなさりましょう。わたくしは父上

と御一緒にここで討死しとうございます」

おそらく、大助は泣いていたろうし、信繁も涙ぐんでいたことでしょう。

信繁は、なお懇々と諭し、なにごとか耳元にささやいた。

すると、大助は急に納得して、父の側を立ち退き、馬に乗り、幾度か父の方を振り返りながら、山

を下って城の方へ去った。

信繁は何を大助の耳元でささやいたのでしょうか。

冬・夏の陣を通じての秀頼の様子を見て、その最後が不安になったのではないのでしょうか。

ここまで尽くした秀頼が人の物笑いになるような汚い様子を見せることは、信繁にはたまらないこ

とであったのでしょうか。



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いつもありがとうございます。


初抱っこです。
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                       <参考文献:武将列伝(海音寺潮五郎薯)>
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きゃー♪

こんにちは。いつもお世話になっております。

祝・初だっこ!!

あああ、天然もふもふ。ちっちゃいもふもふ。幸せですね。

真田丸はあと2回ですが、今年の大阪はえらく混雑してたので、来年にのんびり回りたいです。鬼が笑ってもいいです。

つねまる  さま

つねまるさん、こんにちは。

ブリーダさんから、一週間は放って置くように言われて
いましたが、Tiggerの場合は自分から寄ってきています^^

初抱っこしてみました。
本当にちっちゃくて、もふもふしています♪

今日の真田丸は良かったですね。
千姫を天地人の時は兼続が救出していましたが、今回は信繁
さんなんですね。

テレビドラマしか見ない人には、それが真実になってしまう
のでしょうかねぇ・・・。

そう、今週後半に、金沢から大阪に入ります。
でも、大坂城にも行けないかもです><

☆〇〇〇 さま

☆〇〇〇さん、こんにちわー

すみません、出かけていて返信が遅くなってしまいました。

初抱っこ以後も、すくすく成長し、もう随分としっかりした
体形になってきました^^
活発過ぎて、先住うさぎに迷惑をかけています><
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Piglet01のブログへようこそ!!


平成26年6月30日に100城を制覇しました!

城郭ライトアップの撮影にチャレンジします。


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会員番号:908です。

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*参考文献:日本100名城公式ガイドブック、Wikipedia



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