「風流人 塙団右衛門」 その4

『ダテ者』

厳島の大経堂には、彼が若い時(加藤家に仕える以前?)秀吉の命によって普請奉行として、

厳島の大修理をした時、柱に書き付けた和歌が江戸中期まで消えずに残っていたそうですが、

それがこうです。

「また来んとえこそは言はじ厳島 心にかなふいのちならねば」

再びこの厳島に来ようとは言うまい、いつなくなるか、人のいのちははかないものであるから。

という意味です。

ha.塙団右衛門 004

今日あって明日をはかれない戦国武士の無常感が出ています。

当時の武士の作としては、よくできているのではないでしょうか。

団右衛門の生涯を考えてみると、痛快淋漓意気颯爽(さっそう)たるものを感じます。

実に派手です。

若年の時、坂井久蔵(信長の家臣)の戦功の証明に立った話、朝鮮唐島の海戦における敵船乗っ

取りの話、加藤家飛び出し経緯、大坂冬の陣における蜂須賀家の陣への夜討ちのかけ方、すべて

功名手柄に対する欲からというより、男の意気を示すことを第一の目的にしているように思われ

ます。

団右衛門のこうしたやり方は、彼が本質的に文学者であったから出ているような気がします。

彼は文学者の根性によって自由人的心境、ニヒリスト的心境によって達していたのかも知れませ

ん。

言い方が廻りくどかったようですが、つまりダテ者です。

功名富貴を目的としない。

おのれの心意気を高らかに示し、人目を驚かし、やんやと喝采されたいというただそれだけが目

的なのです。

う~っ。 団右衛門が怒っている顔が見えましたような気がします。




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                       <参考文献:乱世の英雄(海音寺潮五郎)>
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