「夫への愛を貫きとおしたガラシャの娘」 その14
『出石城では祝言だけ』
出石は代々守護大名・山名氏の支配下にあった当時でも古い城下町であった。
秀吉が播州を制圧すると、弟の秀長がそのあとすぐに南から但州に攻め入り、秀長は出石の山名
氏を追い出して、但州出石の支配者はその後、青木勘兵衛、前野長康と変わった。
出石(いずし)城

出石城下や近在の者にとってここ数年めまぐるしく支配者が交替したということになったが、祝言
などというめでたい行事は城下や近在の者にとって迷惑なことではない。
於長の入輿を大手御門までの道の両側に列をなして迎えた。
長康も小太郎も大手御門の前に出て於長を迎えた。
2人の幸せは永久に続くように思われた。2人はそれを疑うことはなかったでしょう。
前野長康には聚楽第の主人となっている秀吉の側近としての仕事がある。また、大名の妻子は
聚楽第周辺の屋敷に住むことを義務づけられている。
いつまでも出石に居続けるわけにはいかない。祝言がとどこおりなく終わると、長康は小太郎・
於長のういういしい夫婦をうながし、ともに京をめざした。
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いつもありがとうございます。

<参考文献:戦国女人抄おんなのみち(佐藤雅美著)>
出石は代々守護大名・山名氏の支配下にあった当時でも古い城下町であった。
秀吉が播州を制圧すると、弟の秀長がそのあとすぐに南から但州に攻め入り、秀長は出石の山名
氏を追い出して、但州出石の支配者はその後、青木勘兵衛、前野長康と変わった。
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出石城下や近在の者にとってここ数年めまぐるしく支配者が交替したということになったが、祝言
などというめでたい行事は城下や近在の者にとって迷惑なことではない。
於長の入輿を大手御門までの道の両側に列をなして迎えた。
長康も小太郎も大手御門の前に出て於長を迎えた。
2人の幸せは永久に続くように思われた。2人はそれを疑うことはなかったでしょう。
前野長康には聚楽第の主人となっている秀吉の側近としての仕事がある。また、大名の妻子は
聚楽第周辺の屋敷に住むことを義務づけられている。
いつまでも出石に居続けるわけにはいかない。祝言がとどこおりなく終わると、長康は小太郎・
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