「夫への愛を貫きとおしたガラシャの娘」 その25

『於長の不幸の始まり』

前野長重と於長の結婚生活が幸せだったのは、お拾が生まれるまでの2年4ヵ月に過ぎず、お拾

いが生まれてからはむしろ不安におののく毎日であったでしょう。

聚楽第
ju.聚楽第

行く手に不幸が立ち込めており、その不幸が訪れるのを今日か明日かと待つ毎日だったのです。

それでも秀次が思い直して、関白の座を返上してくれるかも知れないというかすかな期待があった

のでしょうが、長重が誓書を差し出され、それを於長に打ち明けてからは、不幸がいつ訪れるのか

を待つ毎日から、地獄がいつ訪れるのかを待つ毎日に変わった。

そしてとうとうその時がやってきた。

父・前野長康とともに伏見の評定所に呼ばれていった木村重茲が帰って来てしかじかだという。

すると、これから屋敷に帰り、死に支度をしなければならないということで、

「それがしはこれにて」

と長重は秀次に断って御前をさがった。

木村重茲も同じくさがる。長重は重茲に聞いた。

「父上は?」

「三成殿に呼び止められて、なにやら話し合っておられた。まだ帰って来られぬところから察する

に、なにかごたごたがあったのかも知れませぬ」

誓書のことで、三成から耳打ちされたに違いないと考えざるを得ない。

「失礼します」

と、言って長重は聚楽第を後にした。



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                 <参考文献:戦国女人抄おんなのみち(佐藤雅美著)>
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