「謂れのない汚名を後世に晒した悲劇の女・千姫」 その22

『千姫出城』

3万石というと家来を5、6百人はいたのでしょう。この時もそのくらいを従えていたのでしょう。

二ノ丸に立つ秀吉公
to.二ノ丸に立つ秀吉

5、6百人の家来を引き連れ、三ノ丸から二ノ丸の猛火をわれ先にと潜り抜け、本丸に差し掛かっ

たところで、堀内氏久の

「われら・・・千姫様をお守りして城を落ちようとする者・・・御助成をお願いいたす」

という途切れ途切れの声を聞いた。

これこそ神慮、神の御心、神がおのれに千姫を遣わされたのだ。直盛はそう確信し、まっしぐらに

千姫の輿に近づき、ひざまずいていった。

「石州津和野で3万石を頂戴しております坂崎出羽守と申す者でございます。それがしがお供つか

まつります。どうか、大船に乗ったつもりで、御安を安んじくださいませ」

力強い言葉に不安がいっぱいだった千姫は安堵して声を返した。

「かたじけない。よろしく頼みまいらせる」

「いざ」

坂崎直盛はそういい、5、6百人の家来に千姫の輿の守りを固めさせ、家康が本陣をおいている

茶臼山に向かった。

千姫には乳母の刑部卿局のほか、ちよぼ(後の松坂)といわれた、当時14歳だった侍女もつき

従っていた。

この時、ちよぼは出羽守の家来である騎馬武者の一人に、ひょいと掬われるように馬の背に乗せ

てもらって千姫の輿に従った。

馬上から見下ろすと、大坂城から茶臼山までいたるところに、2日をかけての戦闘の死骸が無数

に転がっていた。



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                   <参考文献:戦国女人抄おんなのみち(佐藤雅美著)>
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