「謂れのない汚名を後世に晒した悲劇の女・千姫」 その25

『千姫、夫たちの命乞い』

坂崎直盛や堀内主水らがさがり、ひと段落して千姫は家康にいった。

「城中の義母上(淀殿)殿(秀頼)の身の上のことについてお願いがございます」

「なんだ?」

家康は聞く。

「お命をお助けいただきたいのです。助命が願えれば修理(大野治長)をはじめ、おもだった者は

切腹すると申しております。お聞き届けくださりませ」

徳川秀忠(1579-1632年)
to.徳川秀忠

秀頼の息の根を止めるというのが今度の冬と夏の陣の狙いである。いくらかわいい孫娘の願い

だからといって聞き届けるわけにはいかない。さりとて。孫娘の気持ちを思うと、この場でそれは

聞けぬとは言いづらい。

家康はいった。

「聞き届けてやりたいのだがのぉ。万事はおぬしの父親・公方(秀忠)が差配しておる。公方に

聞いてみるがいい」

家康は秀忠に下駄を預けた。

千姫は本多正信に伴われて、岡山に陣している秀忠のもとに出向いた。

千姫は家康にいったのと同じことをいい、秀頼母子の命乞いをした。

秀忠はみるみる機嫌を損じていった。

「なぜ、秀頼と一緒に城に残らなかったのだ。恥を知れ、恥を」

叱ったのは周りにいる家来の目を意識してのことだが、秀頼母子を助命するなど、むろん秀頼に

とってもありうべかざることだった。

公方である父・秀忠の意向がはっきりした以上、千姫にはもはやどうにもならない。

そのほか、大野治長は別の筋からも秀頼らの助命を嘆願していたが、秀忠は無視した。



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pig 20170824



                <参考文献:戦国女人抄おんなのみち(佐藤雅美著)>
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