家康の過酷な命を受けた千世姫 その30

『夫・忠隆との再会』

千世は旅慣れていないうえに、山また山を分け入らなければならない。

足の豆を何度も潰し、棒のようになった足を引きずりながら、ようやく河守の城についた。

「お方さま」

数人ほどにされてしまった家来のひとりが絶句して迎え、忠隆に注進する。

河守城址
ka.河守城

忠隆は玄関まで走った。

そこにはいとおしい妻のやつれた姿がある。

「よくぞ、やってきた」

千世はすがりつき、涙ながらにいった。

「お会いしとうございました」

ここで千世を迎えると、父・忠興がどうでるか分りきっている。

これ幸い。“姑が自害しようとしているのに、縁者振りを断たれている里に逃げ出すような嫁を、

許して迎えるなど言語同断、勘当を申しつかわす”こういうに違いない。

だが、いとおしい。

千世もおなじくいとおしいと思ってくれていて、こんな山奥までわざわざやって来てくれた。

帰すなどどうしてできよう。

あとのことは運を天に任せよう。

瞬時にそう決断して、忠隆は千世を抱きかかえるように居間にいれた。




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                  <参考文献:戦国女人抄おんなのみち(佐藤雅美著)>
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