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島津義弘の関ヶ原 その172

『必死は必生につながる その8』

自陣内に戻っても、いっこうに震えは止まらない。

軍使の八十島は息を整え、それから小走りに本営へと向かった。

三成陣跡で遊ぶpiglet
関ヶ原004

待ちかねている三成への復命を、八十島は巧みにすりかえて申し述べた。

「島津の見聞せまく。戦況も見えず、軍使の話を聞く耳すらもちませぬ。惟新公への取次もはかどらず、

兵が抜刀して、追い立てられました」

「なんと無礼な・・・」

「田舎武士ゆえ大戦の気にのまれ、われも見失っておるかと存ずる」

平常心を失っているのは、使番の八十島自身であった。

そして、将の三成も腰が軽すぎた。

「わしが行く」

目の前の戦いが一進一退の膠着状態とはいえ、謀将が自陣を離れて使番になったのです。

「何を思うぞ、島津義弘」

鞍上で低くつぶやく。

応えはない。



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robin 20210925




<参考文献:島津義弘(加野厚志・Wikipedia>
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20140816 郡上おどり 002-1
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