島津義弘の関ヶ原 その281
『武士の意気地を見るべし その27』
さらに島津の先鋒隊は、鋭利な矢先となって邁進した。
ぽっと小さな裂け目があいた。
「ついにくり貫いたぞ!」
豊久は歓喜した。
家康本陣跡

島津の矢は、大軍の壁を芽抜いた。
敵は分断され、家康の本陣にあと2丁(218m)にまで迫った。
戦場では何が起こるかわからない。死に物狂いで突進するうち、ふと見やれば東軍総師の本営が目前
にあった。
義弘は、山駕籠から身を乗り出して丘陵地を見上げた。
思わぬ近間に、徳川家康の馬印の『金扇』が見通せた。
まさに千載一遇の好機であった。
「家康を討ち取る、まっすぐ攻めのぼれ!
島津軍団は馬蹄のひびきを轟かせ、黒いつむじ風となって家康本陣へ殺到した。
たしかに家康の本営は近い。
すぐそこに見える。
だが、その2丁ほどの坂には3万余りの徳川本軍が人垣をつくってひしめき合っている。
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いつもありがとうございます。

<参考文献:島津義弘(加野厚志・Wikipedia>
さらに島津の先鋒隊は、鋭利な矢先となって邁進した。
ぽっと小さな裂け目があいた。
「ついにくり貫いたぞ!」
豊久は歓喜した。
家康本陣跡

島津の矢は、大軍の壁を芽抜いた。
敵は分断され、家康の本陣にあと2丁(218m)にまで迫った。
戦場では何が起こるかわからない。死に物狂いで突進するうち、ふと見やれば東軍総師の本営が目前
にあった。
義弘は、山駕籠から身を乗り出して丘陵地を見上げた。
思わぬ近間に、徳川家康の馬印の『金扇』が見通せた。
まさに千載一遇の好機であった。
「家康を討ち取る、まっすぐ攻めのぼれ!
島津軍団は馬蹄のひびきを轟かせ、黒いつむじ風となって家康本陣へ殺到した。
たしかに家康の本営は近い。
すぐそこに見える。
だが、その2丁ほどの坂には3万余りの徳川本軍が人垣をつくってひしめき合っている。
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<参考文献:島津義弘(加野厚志・Wikipedia>
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