島津義弘の関ヶ原 その283
『武士の意気地を見るべし その29』
尖った薩摩の野生がむきだしとなった。
「槍衾(やりふすま)を作り、薩人を前へ行かすな!」
徳川本隊も必死で防いだ。
島津隊

壮烈な接近戦となった。
斜面で人馬がこすれ合い、太刀をふるえば敵味方なく人肉が切り裂かれた。
密集地で射撃すれば、一弾で数人が死傷した。
「一歩も本陣へ踏み込ませるな!」
さすがに徳川本隊は強力である。
刀を放り出し、体当たりして島津兵に組み付いてくる。蹴っても刺しても足首をつかんではなさない。
互いに主君を守ろうとしていた。
泥まみれになって島津兵は前へ進み、徳川の最精鋭部隊はそれを阻んだ。
義弘の山駕籠は速歩をゆるめず、渦巻く群衆のなかを突き切っていく。
騎馬隊がしっかりと駕籠の横腹を守っていた。
「次郎坊、大殿の楯となれ」
「兄者、2発くらった」
「ならば、あの世にて・・・」
「父上に相まみえん」
義弘の左右を警護していた樺山太郎坊と次郎坊も、数発の銃弾を浴びて乱戦の中に没していった。
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いつもありがとうございます。

<参考文献:島津義弘(加野厚志・Wikipedia>
尖った薩摩の野生がむきだしとなった。
「槍衾(やりふすま)を作り、薩人を前へ行かすな!」
徳川本隊も必死で防いだ。
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壮烈な接近戦となった。
斜面で人馬がこすれ合い、太刀をふるえば敵味方なく人肉が切り裂かれた。
密集地で射撃すれば、一弾で数人が死傷した。
「一歩も本陣へ踏み込ませるな!」
さすがに徳川本隊は強力である。
刀を放り出し、体当たりして島津兵に組み付いてくる。蹴っても刺しても足首をつかんではなさない。
互いに主君を守ろうとしていた。
泥まみれになって島津兵は前へ進み、徳川の最精鋭部隊はそれを阻んだ。
義弘の山駕籠は速歩をゆるめず、渦巻く群衆のなかを突き切っていく。
騎馬隊がしっかりと駕籠の横腹を守っていた。
「次郎坊、大殿の楯となれ」
「兄者、2発くらった」
「ならば、あの世にて・・・」
「父上に相まみえん」
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<参考文献:島津義弘(加野厚志・Wikipedia>
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