徳川家光 その41
『家光、女性に目覚める』
家光は、おふりを見てぼう然となった。
生まれて初めて異性に対してこんな気になったのです。
おふりは、美少年的な、きりりと引きしまった凛々しい感じの少女だったのでしょう。
お福(春日局)

お目見えが済んで、尼公が退出したあと、家光はお福を呼んで
「慶光院のあの住職、おれは気にいった。なんとかせい」
と言った。
お福は驚いた。
尼さんなど興味がないと思っていたが、36歳にして初めて女に心を動かしたのだから、これは何と
かしなければならないと思った。
もっとも、お福はこの尼さんに家光の子供を生ませる気はないので、お福のこの時の気持ちは、親
バカのお袋が、わがまま息子の言い分をなんによらず通してやるに似ているのでしょう。
あるいは、これがきっかけとなって、家光が正常な性愛に目覚めるかと思ったのかも知れませんが、
それにしてもこの尼公は犠牲にされてしまうのです。
ともあれ、お福は
「かしこまりました。必ず仰せのようにはからいます」
と答えた
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いつもありがとうございます。

<参考文献:海音寺潮五郎(武将列伝)>
家光は、おふりを見てぼう然となった。
生まれて初めて異性に対してこんな気になったのです。
おふりは、美少年的な、きりりと引きしまった凛々しい感じの少女だったのでしょう。
お福(春日局)

お目見えが済んで、尼公が退出したあと、家光はお福を呼んで
「慶光院のあの住職、おれは気にいった。なんとかせい」
と言った。
お福は驚いた。
尼さんなど興味がないと思っていたが、36歳にして初めて女に心を動かしたのだから、これは何と
かしなければならないと思った。
もっとも、お福はこの尼さんに家光の子供を生ませる気はないので、お福のこの時の気持ちは、親
バカのお袋が、わがまま息子の言い分をなんによらず通してやるに似ているのでしょう。
あるいは、これがきっかけとなって、家光が正常な性愛に目覚めるかと思ったのかも知れませんが、
それにしてもこの尼公は犠牲にされてしまうのです。
ともあれ、お福は
「かしこまりました。必ず仰せのようにはからいます」
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<参考文献:海音寺潮五郎(武将列伝)>
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