蒲生氏郷 その28
『個人的な感情に流されてはならない』
蒲生軍紀では信賞必罰は政治の要諦であると激賞して書いていますが、武家盛衰記では福満の妻子
がたいへん氏郷を恨んで死に、福満と妻子が蒲生家に代々たたりをなしたと書いています。
蒲生氏郷像(滋賀県日野町)

迷信深い時代のことですから、氏郷の子孫らがノイローゼになったことは考えられないことはない
が、これは氏郷の処置が当然であったのかも知れません。
多数の人の上に立ち、これを統率して行かなければならない立場にある人は、個人的な感情には愛
憎ともに溺れてはならないものです。
いつも広く、また遠い将来まで影響するところを考えての、大局的判断が必要なのでしょう。
氏郷は松ヶ崎に入った夜、寝られないらしく、嘆息の声がしきりに室外に漏れ、翌朝は何となく浮
かない顔をしていたという。
増封されて嬉しかるべき時なのに、こうであるのは、福満を惜しんでのことであると、蒲生軍紀に
は記述しています。
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いつもありがとうございます。

<参考文献:海音寺潮五郎(武将列伝)>
蒲生軍紀では信賞必罰は政治の要諦であると激賞して書いていますが、武家盛衰記では福満の妻子
がたいへん氏郷を恨んで死に、福満と妻子が蒲生家に代々たたりをなしたと書いています。
蒲生氏郷像(滋賀県日野町)

迷信深い時代のことですから、氏郷の子孫らがノイローゼになったことは考えられないことはない
が、これは氏郷の処置が当然であったのかも知れません。
多数の人の上に立ち、これを統率して行かなければならない立場にある人は、個人的な感情には愛
憎ともに溺れてはならないものです。
いつも広く、また遠い将来まで影響するところを考えての、大局的判断が必要なのでしょう。
氏郷は松ヶ崎に入った夜、寝られないらしく、嘆息の声がしきりに室外に漏れ、翌朝は何となく浮
かない顔をしていたという。
増封されて嬉しかるべき時なのに、こうであるのは、福満を惜しんでのことであると、蒲生軍紀に
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