蒲生氏郷 その29
『伊勢の地侍』
この頃、伊勢に木造左衛門佐具正(長政)という武将がいた。
元来は伊勢国司・北畠氏の一族で家臣であるが、織田信雄が北畠氏の養子となって一時、北畠氏が
当主になった頃から、信雄に属して秀吉方と戦ったが、その城は松ヶ崎と阿濃津の間にあって、こ
こに籠って秀吉に降伏しようとしない。
織田信雄(1558-1630年)

そればかりか、阿濃津城が支配する地域に兵を出して、しきりに荒し廻る。
青田刈りしたり、民家に放火したり、財物を強奪した。
阿濃津は氏郷が松ヶ崎を貰う以前に、信長の弟である織田信包が貰って入部していた。
信包は兵を出して征伐したが、どうしても勝つことができない。
氏郷が松ヶ崎に入部すると、木造は今度はこちらに鉾先を向け、氏郷領の刈り入れを待つばかりの
田を刈り取ったりして暴れた。
氏郷はその都度、兵を向け、自ら真っ先に立って、敵中に駆け入って攻め破ること12度におよん
だ。
ランキングに参加しています

いつもありがとうございます。

<参考文献:海音寺潮五郎(武将列伝)>
この頃、伊勢に木造左衛門佐具正(長政)という武将がいた。
元来は伊勢国司・北畠氏の一族で家臣であるが、織田信雄が北畠氏の養子となって一時、北畠氏が
当主になった頃から、信雄に属して秀吉方と戦ったが、その城は松ヶ崎と阿濃津の間にあって、こ
こに籠って秀吉に降伏しようとしない。
織田信雄(1558-1630年)

そればかりか、阿濃津城が支配する地域に兵を出して、しきりに荒し廻る。
青田刈りしたり、民家に放火したり、財物を強奪した。
阿濃津は氏郷が松ヶ崎を貰う以前に、信長の弟である織田信包が貰って入部していた。
信包は兵を出して征伐したが、どうしても勝つことができない。
氏郷が松ヶ崎に入部すると、木造は今度はこちらに鉾先を向け、氏郷領の刈り入れを待つばかりの
田を刈り取ったりして暴れた。
氏郷はその都度、兵を向け、自ら真っ先に立って、敵中に駆け入って攻め破ること12度におよん
だ。
ランキングに参加しています

いつもありがとうございます。

<参考文献:海音寺潮五郎(武将列伝)>
- 関連記事
-
- 蒲生氏郷 その31 (2022/05/24)
- 蒲生氏郷 その30 (2022/05/23)
- 蒲生氏郷 その29 (2022/05/22)
- 蒲生氏郷 その28 (2022/05/21)
- 蒲生氏郷 その27 (2022/05/20)
スポンサーサイト