加藤清正 Ⅱ その150
『先鋒高山右近の戦い』
高山右近はキリシタン大名として、後世では有名な人ですが、当時は武勇の人としても高名であった。
清正が行ってみると、敵の先鋒隊と烈しくもみ合って、なかなか見事な戦いぶりをしていた。
そのうち、清正は明智方の部隊の中に、一騎目立ってさわやかな働きをしている者が目についた。
熊本・本妙寺 清正公(本妙寺参拝は「こちら」です。)

その男は
「明智日向の先手伊勢与三郎が家来、近藤半助」
と名のっている。
部下の者どもに脇をつめさせ、鉄砲を連発させては、高山勢の中に突入して来て、目ぼしい敵を討取
っていた。
この時代の戦闘は一騎打ちといっても、身分ある戦士は単騎で戦闘したのではなかった。
自分の左右に家来どもを並べ、これに鉄砲や弓を持たせて戦ったのです。
これを当時のことばで、脇をつめるといった。
清正は暫く、その近藤半助と名乗る敵の勇士を眺めていたが、やがて連れて来た徒の者どもをふり
返り
「あの男、なかなかのやつじゃ。おれが討ち取ってくれよう、見ていよ」
と言うと、腰にした2尺9寸の豪刀を抜き、八双にかまえて、タタッ、タタッ、タタッと飛跳ねるよ
うな足どりで走り寄って行った。
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いつもありがとうございます。

<参考文献:海音寺潮五郎「加藤清正」>
高山右近はキリシタン大名として、後世では有名な人ですが、当時は武勇の人としても高名であった。
清正が行ってみると、敵の先鋒隊と烈しくもみ合って、なかなか見事な戦いぶりをしていた。
そのうち、清正は明智方の部隊の中に、一騎目立ってさわやかな働きをしている者が目についた。
熊本・本妙寺 清正公(本妙寺参拝は「こちら」です。)

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「明智日向の先手伊勢与三郎が家来、近藤半助」
と名のっている。
部下の者どもに脇をつめさせ、鉄砲を連発させては、高山勢の中に突入して来て、目ぼしい敵を討取
っていた。
この時代の戦闘は一騎打ちといっても、身分ある戦士は単騎で戦闘したのではなかった。
自分の左右に家来どもを並べ、これに鉄砲や弓を持たせて戦ったのです。
これを当時のことばで、脇をつめるといった。
清正は暫く、その近藤半助と名乗る敵の勇士を眺めていたが、やがて連れて来た徒の者どもをふり
返り
「あの男、なかなかのやつじゃ。おれが討ち取ってくれよう、見ていよ」
と言うと、腰にした2尺9寸の豪刀を抜き、八双にかまえて、タタッ、タタッ、タタッと飛跳ねるよ
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<参考文献:海音寺潮五郎「加藤清正」>
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