加藤清正 Ⅱ その１６３
『法華信仰』
秀吉への尊敬と感謝が、子供への信愛にかわり、そでがお題目に移って行くのは、決してでたらめな
変化ではなく、お沢の心には、その確かな脈略があった。
加藤清正生誕の地（名古屋市中村区）
秀吉という立派な縁者を持たせていただいた因縁も、虎之介というすぐれた子供を持たせていただい
たことも、すべて法華信仰のご利益と信じているのです。
お沢は信仰を信じている。
仏様は信ずる者に利益を授けると約束されているのだから、仏様が偽りの約束をなさる筈ないのです。
この信仰があるから、彼女はわが子を戦さに出していても、不安がない。
法華のご利益で、せがれはいつも無事で、立派な手柄を立てることが出来ると信じて疑わなかったと
いう。
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いつもありがとうございます。
＜参考文献：海音寺潮五郎「加藤清正」＞
秀吉への尊敬と感謝が、子供への信愛にかわり、そでがお題目に移って行くのは、決してでたらめな
変化ではなく、お沢の心には、その確かな脈略があった。
加藤清正生誕の地（名古屋市中村区）
秀吉という立派な縁者を持たせていただいた因縁も、虎之介というすぐれた子供を持たせていただい
たことも、すべて法華信仰のご利益と信じているのです。
お沢は信仰を信じている。
仏様は信ずる者に利益を授けると約束されているのだから、仏様が偽りの約束をなさる筈ないのです。
この信仰があるから、彼女はわが子を戦さに出していても、不安がない。
法華のご利益で、せがれはいつも無事で、立派な手柄を立てることが出来ると信じて疑わなかったと
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