加藤清正 Ⅱ その263
『智者の心は智者が知る』
智者の心は智者が知る。
秀吉は自分が家康ならば、のんべりだらりと明日の不利な合戦を待っていたりましないと思ったので、
夜中に斥候を出して探ってみると、案の定、徳川勢の大部分が宵を少し過ぎた頃、城を退去している
ことがわかった。
秀吉公

「それ見ろ。おれと決戦をせぬ限り、おれに勝ったという名誉は失わんと見たのじゃ。あっぱれ、戦
さ上手じゃわ」
秀吉はからからと笑って、もう夜中であったが、退陣にかかった。
敵の抜け去った城を前に布陣していては、その間抜けさかげんを面白おかしく伝わる恐れがあるから
です。
大物同士の合戦では、実力の抗争におとりなく世間の人気も重大なのです。
人気とは世間の思惑であり、世間の思惑はやがて味方を招集するものであるからです。
ランキングに参加しています

いつもありがとうございます。

<参考文献:海音寺潮五郎「加藤清正」>
智者の心は智者が知る。
秀吉は自分が家康ならば、のんべりだらりと明日の不利な合戦を待っていたりましないと思ったので、
夜中に斥候を出して探ってみると、案の定、徳川勢の大部分が宵を少し過ぎた頃、城を退去している
ことがわかった。
秀吉公

「それ見ろ。おれと決戦をせぬ限り、おれに勝ったという名誉は失わんと見たのじゃ。あっぱれ、戦
さ上手じゃわ」
秀吉はからからと笑って、もう夜中であったが、退陣にかかった。
敵の抜け去った城を前に布陣していては、その間抜けさかげんを面白おかしく伝わる恐れがあるから
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