加藤清正 Ⅱ その322
『落ちない本戸城』
11月下旬、21日から24日まで、諸勢昼夜の別なく猛攻したが、城は堅固で兵は死物狂いなの
で、損害ばかり多くて、攻め落とすことができない。
本戸城址(現殉教公園)

24日の夕刻、清正は城を少し遠のいて、城を熟視した。
すると、城兵らの勢いも衰えていることがわかった。
この分なら、息をつかせず猛攻を加えれば落ちるであろうと思われた。
そこで、小西をはじめ諸将らに
「城の様子、しかじかに見え申す。明日の夜明けより攻めかかり申さば、8時には攻め落とさんこと
必定でござる。われらの働きを見ていただきます」
と、通達しておいて、家臣らを集めて計画を語り、酒を飲ませ、自ら立って、歌いながら舞った。
人は一代、名は末代
あっぱれ、武士のこころかな
即興で、唄というほどのものではなく、無骨きわまるものであるが、男の荒々しい声で大砲をぶっぱな
すような声で歌うのだから、なかなかの迫力であった。
また踊りも仁王が舞い出したように力強くて、これまた迫力十分だ。
のっし、のっしと足踏みし、手を拍ち、3度歌舞した。
家臣らは感憤したという。
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いつもありがとうございます。

<参考文献:海音寺潮五郎「加藤清正」>
11月下旬、21日から24日まで、諸勢昼夜の別なく猛攻したが、城は堅固で兵は死物狂いなの
で、損害ばかり多くて、攻め落とすことができない。
本戸城址(現殉教公園)

24日の夕刻、清正は城を少し遠のいて、城を熟視した。
すると、城兵らの勢いも衰えていることがわかった。
この分なら、息をつかせず猛攻を加えれば落ちるであろうと思われた。
そこで、小西をはじめ諸将らに
「城の様子、しかじかに見え申す。明日の夜明けより攻めかかり申さば、8時には攻め落とさんこと
必定でござる。われらの働きを見ていただきます」
と、通達しておいて、家臣らを集めて計画を語り、酒を飲ませ、自ら立って、歌いながら舞った。
人は一代、名は末代
あっぱれ、武士のこころかな
即興で、唄というほどのものではなく、無骨きわまるものであるが、男の荒々しい声で大砲をぶっぱな
すような声で歌うのだから、なかなかの迫力であった。
また踊りも仁王が舞い出したように力強くて、これまた迫力十分だ。
のっし、のっしと足踏みし、手を拍ち、3度歌舞した。
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<参考文献:海音寺潮五郎「加藤清正」>
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